実は映画には登場しない!?“ゴッドファーザー・カクテル”とは?その意味と歴史を晩酌視点でひも解く

晩酌カルチャー

こんばんは、「おうち晩酌ラボ」の研究員です。
本日の実験テーマは、あの名作映画『ゴッドファーザー』の名を冠したカクテル、その名もズバリ「ゴッドファーザー・カクテル」。

映画に詳しい方なら「あれ?そんなシーンあったっけ?」と首をかしげるかもしれません。実はこのカクテル、映画『ゴッドファーザー』には一切登場しないんです。

それでもなぜか、“ドン”の名にふさわしい重厚さと余韻を感じる不思議な魅力がある一杯。今回はその由来と味わい、文化的背景を晩酌視点でじっくりひも解いていきます。

「ゴッドファーザー・カクテル」は映画に出てこない?

まず大前提として、1972年公開の映画『ゴッドファーザー』には、このカクテルは登場しません。
舞台は禁酒法後のニューヨーク。マフィアのドン・ヴィトー・コルレオーネを中心に繰り広げられる壮大な家族の物語。あのシガーと静寂、そして重々しい空気感が印象的ですよね。

そんな作品とは裏腹に、この「ゴッドファーザー・カクテル」が登場したのは1970年代に入ってから。正確な誕生年や名付け親は明らかになっていないものの、“あの映画にインスパイアされて名付けられた”という説が有力です。

カクテル「ゴッドファーザー」の作り方と味わい

材料(目安)
・ウイスキー(スコッチ推奨)45ml
・アマレットリキュール 15ml

作り方はとてもシンプル。
氷を入れたオールドファッションドグラスに両方の材料を注ぎ、軽くステア(かき混ぜ)するだけ。

味わいは一言で言うと「優しさと影を併せ持つ」ような印象。
スモーキーなスコッチに、アマレットのアーモンドのような甘みがとろりと溶け合い、まさに“静かなる威厳”を感じさせる大人の一杯です。

背景にある「禁酒法」と密輸スコッチの文化

映画『ゴッドファーザー』の舞台背景は、1920〜1933年にアメリカで施行された「禁酒法」の影響を色濃く受けた時代。
この時代、アルコールは法律で禁止されていたにもかかわらず、裏社会ではスコッチウイスキーの密輸が大流行。マフィアたちは酒の密売で莫大な利益を得ていたといわれています。

そしてもうひとつ、忘れてはならないのがアマレットの存在。アマレットはイタリア発祥のリキュール。イタリア系移民であるコルレオーネ一家とリンクする“甘く、苦い”文化の香りを感じる選択肢と言えるでしょう。

どのウイスどのウイスキーを使うべき?映画の背景から考えるおすすめ

「ゴッドファーザー・カクテル」は、基本的にどんなウイスキーでも作れる自由度の高いカクテルです。
でもせっかく“ゴッドファーザー”という名を持つ一杯を楽しむなら、映画の空気感や時代背景をちょっと意識してみるのも粋な飲み方。

たとえば、舞台となるのは禁酒法時代後のニューヨーク。
この時代、密輸酒として闇市場に出回っていたのはスコッチウイスキーが主流でした。
そんな背景をふまえると、やはり“本命”はスコッチ。
さらに物語の中心にいるのはイタリア系アメリカ人マフィアたち。そこにイタリア生まれのアマレットが加われば、ストーリーも味わいもグッと深まります。

つまり、このカクテルは「スコッチ × アマレット」で映画の世界観にぐっと寄せるのもよし、「アメリカンウイスキー × アマレット」で移民文化の香りを楽しむのもあり。

ウイスキーの銘柄を選べるなら、ちょっとした“演出”を加えてみるのも、お酒を何倍も楽しむコツです。

  • スコッチウイスキー派(映画リスペクト)
     ジョニーウォーカー ブラック、バランタイン、フェイマスグラウスなど
     → 禁酒法時代の密輸酒としてもリアリティがあり、もっとも“ゴッドファーザーらしい”選択
  • アメリカンウイスキー派(文化ミックス)
     メーカーズマーク、ワイルドターキーなど
     → イタリア系移民とアメリカ文化の融合を体現した味わい
  • ジャパニーズ派(創作志向)
     白州や知多、ブラックニッカなどのジャパニーズウイスキーを使えば、繊細で香り高い“和のゴッドファーザー”に。
     アマレットの甘さと出会うことで、意外にもやさしく丸みのある一杯が完成します。
     映画の世界から少し離れて、自分だけの物語を作りたい人におすすめ。

正解はひとつじゃありません。
でも「この一本を選んだ理由」が自分の中にあると、その晩酌はきっと、映画のワンシーンのように記憶に残るはずです。

派生カクテル:「ゴッドマザー」と「フレンチ・コネクション」

カクテル名ベース味の印象(※個人差あり)
Godmother(ゴッドマザー)ウォッカ+アマレットすっきり甘く、優しい余韻
French Connectionコニャック+アマレット芳醇で深みあり、食後酒向き

この3つのカクテルは“アマレット三部作”ともいえる構成。
映画ファンなら、映画を1作ずつ観ながらこの3種を楽しむ…そんな粋な夜の過ごし方もいいですね。

おうち晩酌ラボの提案:「今夜は“ドン”気分で」

せっかくなので、映画『ゴッドファーザー』を流しながら、グラスを傾けてみてはいかがでしょう?

グラスは重厚なオールドファッションドグラス。氷はロックアイス。
バックにジャズやクラシックを流せば、もう気分は“ドン”です。

おつまみ提案:ナッツ・生ハム・ビターチョコなど、大人の味を。

肝臓ケアも“裏稼業”として忘れずに

アマレットの甘さに油断してグラスが進みがちですが、意外とアルコール度数は高め。
そんなときこそ、晩酌研究員おすすめの肝臓サポートサプリ「肝心養(Amazonで見る)」をお忘れなく。

フィクションの世界に酔っても、リアルな体は大事にしてこそ。
それが“本物の大人”ってもんです。

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